Cassandra Administrator Associate Certificationを取得した

業務でApache Cassandraのオペレーションをしているのだが、適当な理解でやっていくのに限界が見えてきたのでDataStax1が提供しているオンラインコースを受講し、ついでに同社の認定資格も取ってみた。

準備

DataStax Academyというサイト上で様々な教材が提供されており、AdministratorにはDS201とDS210の2つのコースの修了が推奨されている2。15時間程度の動画とハンズオン用のVMイメージで構成されていて、このクオリティが中々に高い。

また、定期的に試験のアドバイスとサンプル問題の解説をする2時間のワークショップが開催されている。ワークショップの録画とサンプル問題は公式のGitHubレポジトリで公開されている。

受験

受験料は$145だが、オンラインコース受講後に届くメールに返信すると受験資格が2回付与されるので実質無料である。受験中はカメラ、画面共有をオンにして、さらにカメラを動かすか鏡を使って受験環境をリモートの試験監督に見せる必要があるのだが、こうしたことはワークショップ内で説明されていたためテンパらずに済んだ。

試験は90分60問の構成で、7割以上の正答率で合格となる。自分は73%というギリギリの結果だったが、CQLの基礎・基本的なアーキテクチャ・オペレーション用のコマンド等、言われたとおりに準備していれば想定内の問題で構成されている。受験後すぐに結果が閲覧でき、合格していれば無期限3のデジタルの認定証にアクセスできる。

感想

教材のクオリティが高く、そもそもCassandraを学ぶとSSTable・Quorum・Vnodes・Gossip・Bloom Filter・Anti-entropy・Multi-Datacenterなどデータベース、分散システムに関する広範なトピックに触れることができるので万人におすすめできる内容だ。

エンジニア向けの資格というと眉唾物もあるが、最近は制作や学習の過程も有効活用するような流れがあり、そういう意味ではこういう真面目に作られた資格は意外と良いものだなと思った。


  1. 商用のCassandraディストリビューションであるDSEの開発やCassandraのテクニカルサポートを行うUSの企業 ↩︎

  2. Developerの場合はDS210の代わりにデータモデリングに特化したDS220を受けることになる ↩︎

  3. ただし、3.x系に対してのみ有効であり、現在Betaの4.0以降に関しては別途公開予定の試験を改めて受ける必要がある ↩︎