すぐに休む人
随分と「温い」労働環境で働いている。実働時間をチェックされることはないし、欠勤の報告が当日でも特に咎められることはない。さらに、欧米の多くの国では病気休暇(sick leave)という概念があり、病欠で有給を消化する必要はない1。極端な話、いつでもノーリスクで休むことができる。実際、頻繁に人が休む。
さて、この自由さが人間の心身の健康に役立っているのかが分からない。私は朝がとてつもなく弱いので、朝起きて働きたいと思う日など1日も無い。あまりにもダルいので、毎朝「これはもう休めばよいのではないか」という考えがよぎる。
で、試しに休んでみることもあるわけだが、やってみるとセルフイメージが悪くなる。そうすると、次の朝はもっと気分が優れない。仕事だけでなく、部屋が汚くなるし、未開封の郵便物も増える。自己評価が下がっているのに、翌日はもっと頑張らないといけない。これを繰り返すと負債がたまって戻ってこれなくなる。
頑張ったほうが精神衛生上良いことはままある。「頑張らなくても良い」という選択肢が簡単に手に入りすぎるのもいかがなものだろうか。
Eighty percent of success is showing up. Woody Allen
ドイツでは一般に4日以上になると医師の診断書が必要になる。 ↩︎