2013-11-06(水) | -- (permalink)

私は感性が完全に都会的だと思う。

かなり傲慢な物言いに聞こえるかもしれないが、優劣ではなく、あくまで気質について述べているのである。それに、これからの文章を読めば、私が「都会的」なことを誇っていないということがよく分かるだろう。

都会には人が多い。 人が多いと、価値観が多様になる。 価値観が多様的になると、特定の価値観の優位性を認めなくなる。 特定の価値観の優位性を認めない人は、「正しさ」を諦める。

この感性は、AORやシティ・ポップという言葉に代表される都会的な音楽の特徴と一致する。AORの特徴は何かというと、本質的にはジャズの影響を強く受けた複雑なハーモニーである(当然、ドラムスをジェフ・ポーカロにするとより効果的であるのは言うまでもない)。『After The Love is Gone』や『Nothin' You Can Do About It』などがAORの代表曲とされるのは、それらが今までのポップスではありえない、技巧的で複雑なハーモニーワークを駆使しているからに他ならない。

3和音のメジャー/マイナーの世界は二項対立の世界だ。そこには明確な明暗の境がある。しかし、モダンジャズ、そしてその影響下にあるAORは基本的に4和音以上の世界である。4和音のメジャー/マイナーは主音を変えれば明暗が裏返る。Imaj7にはIIImがあるし、IIIm7にはVがある ...